短期留学先で料理スキルのなさを痛感
私が料理が上手くなりたいと思ったきっかけは、短期留学でした。
大学に入学して2年目の夏、ドイツに短期留学に行きました。
目的は語学学習です。
それまでずっと実家暮らしだったので、これが初めて実家を出て暮らすという経験になりました。
夏休みで部屋が空いている学生寮を借りて、一か月の生活。
朝は通学途中のパン屋でパンを買い、昼は学食を利用。
ドイツの学食は量が多かったので夜は抜いてました。
全部外でご飯を賄っていた私。
でも、一緒に参加した友達は自炊をしていました。
日本で使っていた食材とは同じではないのに、
国が変わっても自分のスタイルで料理してるんです。
ペースを乱さず生活をしている姿がかっこよかった。
どこでもぶれない暮らしの芯のようなものを感じました。
もちろん、現地でドイツ料理を食べたかったし
お店で買い物をする経験を積みたかったので、
外でご飯を買うのは悪いことではなかったのですが、
料理できないから買うのと、
料理もできるけど異国体験のために外で買うのは全く違いますよね。
当時の私には選択肢がなかったのです。
日本では母のお手伝いしてたくらいでした。
それがドイツのキッチンで、何もできなかった。
途方に暮れた。
このままだと一生、私、食事は人任せになるの?
食事についての選択肢は狭まったままなの??
初めて料理スキルのない自分に危機感を抱きました。
でも、日本に帰ると母がご飯を用意してくれる生活に戻ります。
今まで料理してなかったし、料理の練習をしたいとは言い出しにくかった。
「お前は料理できないでしょ、テレビでも見てなさい」
と言われたこともあります。
だんだんやる気は下がっていき、留学前の生活に戻りました。
そして大学も卒業するというとき、
また素敵な料理人の姿を見ることになるのでした・・・
→「料理の練習をしようと決意した日」